短い夏が始まると同時に忙しくなる利尻。
気がつけばもう2ヶ月もブログの更新おさぼり・・・ごめんなさい!!
毎度のことながら、生存確認やら更新の催促やらをいただき始めた今日この頃。
ご近所さんからも「あんたはいるかいないかわかんないねえ」などと声をかけられる始末。
引きこもりというわけではないが、漁の手伝い以外には特別出かける用事もなく、一般ピープルと顔を合わさないことなんて気にも留めていない私にとっては、笑っちゃう出来事だった。
冬に夫が除雪作業で我が家のガラスを割ってしまい、今まで窓ガラスに貼っていたカッティングシートの看板も撤去したことで、マッサージも廃業か?と思われていたことも笑えた。
みなさまご心配かけてごめんなさい。
夫婦共々元気にやっています!!
ということで、この夏の出来事をまとめておこう。
漁の状況と夫の体調
あと1ヶ月、ノナ漁を残してはいるものの、もはや漁は終わったに等しい。
今はちょうどシケで、ここ3日ほど旗があがっていない。
利尻の夏はもう終わりで、昼間少々の暑さを感じても、夕方6時には寒くなる。
今期は仙法志にも昆布が少なく、5回の昆布漁があった他は、ほとんどウニ漁で過ぎた。
高値に救われ、なんとか生活も安定しているのがありがたい。
会う人会う人に夫の体調を確認されるが、驚くほどに元気。
昆布だけは体力を温存して2回パスしたけれど、おみやげ分くらいは採る、くらいの気持ちで挑んだおかげで、去年やおととしに比べたら、はるかに楽だ。
何年経っても、私には昆布がお札には見えないのだから。
夫も透析というハンデ戦のわりには、漁師として頑張っているといえよう。
最近では体重をコントロールする技も身につけてきたようで、私が当初思っていたよりはずっと、透析生活をエンジョイしているように見える。
去年は見ることのできなかった、山盛りのノナ。
人生は、あきらめさえしなければなければなんとかなるもんだ。
案ずるより産むが易し。
理屈を並べていろんな計算をするよりも、「やりたいことをやる」という単純なことを大切にしよう。
2年続けて大切な人を失ってつくづく思うのは「もっと〇〇してあげたかった」と後悔したくない、ということ。
透析を「ただの延命」だと考え、春にはあれこれ思い悩んだ私も、「漁がしたい」というのが夫の望みなら、バックアップすることは、本来なんのためらいもないはずのことだったのだとわかった。
まあ、気付いただけましか。
おかげさまで今は平和。
そうなるとなぜか、心が豊かになるのであった(笑)
ダイエットの恩恵
なんだかんだで、私のゆるゆるダイエットも100日を超え、今はまた少し停滞してはいるものの、当初からは−16キロ。
急激には痩せたくない!と決めていたので、このくらいでちょうどいい。
自分の中では順調ということにしてある。
しかし、このダイエット、体重が落ちたことなど、実はたいした問題ではない。
もっと驚くべき恩恵を、私にもたらしてくれたのだ。
それは・・・
ガラクタを捨てられたこと!!
島に来て6年、いつのまにやら溜め込んだガラクタたちを、一気に処分することができた。
体が痩せると、心も痩せてくれるのだ。
とどのつまり、ダイエットとは排出行為。
余計なものを体から追い出していく作業。
きっとその延長で、家の中のガラクタが気になりだしたのだろう。
横浜のマンションから持って来た家具たちも、「いつか使う」と眠らせておいたが、突然それが「もういらない」に変わった。
ここには不似合いの大きなソファ、着る機会のなくなった服、目につくものが次から次に邪魔者に見え始め、怒涛のように捨てた。
そんな片付けとお掃除で、1ヶ月を費やすほどの大事業(?)を成し遂げたのだ!
モノが多い家は落ち着かない。
そんなことは以前横浜で断捨離した時に思い知っていたはずなのに、いつのまにやら私はまた同じことをやらかしてしまっていた。
離島という立地ゆえ、いつでもなんでも買えるわけではない、という不安感も手伝って、ここ6年で増えたモノの多さに驚いた。
だから私は、また太ってしまっていたのだということもわかった。
モノを蓄えると、脂肪も蓄える。
これは絶対的な真理だった。
今では我が家もすっきりし、とても快適な空間で生活ができている。
管理しきれないものを手元におくことをやめる、ということがいかに快感なのかを思い出した。
この状態をキープできれば、リバウンドもなくなることだろう。
或る日突然やって来た、この心境の変化、今の私にはこれが宝物になっている。
痩せるっていうのはさ、太っていた理由に気付くことが何よりも大切なことなんだよね。
ダブルレインボー観測
この夏、私は初めて、利尻でなんとダブルレインボーを見た!
写真ではあまり鮮明には撮れなかったけれど、肉眼でははっきりわかる二重の虹。
ほんの数分で消えてしまった、空からのプレゼント。
見たものに幸福をもたらすというが、虹の大御所ハワイでも滅多に観測できないレアもの。
それがまさか、利尻で!!
今の自分が進んでいる道が、間違ってはいないような気がした。
どこまでも私は、ラッキーなのだ!!
ちなみにこちらが、2016年4月にハワイ島で見たダブルレインボー。
ハワイには通算10回くらいは行っているけれど、この時に見たダブルレインボーが人生初だった。
1週間ほどの短い滞在期間に出会える確率を考えると、奇跡としかいいようがない。
ハワイ島と利尻島は、雰囲気も形も似ているけれど、その両方でダブルレインボーを見たのは、きっと世界中で私と夫の2人だけだ。
こういうものこそが、真の財産。
あの世まで持っていけるのは、形のないものだけなんだよね。
最近、本当に幸福だと心から思えるようになった。
最後に
「後悔のない夏」をキーワードに、今年もまた何度かバーベキューなど楽しみ、弾丸とはいえ盆休みには透析の合間をぬって、札幌にも遊びに行って来た。
そんな夏も、もう終わり。
昨日最後のバーベキューをして、今朝全てを片付けた。
次なる目標は、10月に義母を札幌の病院に連れて行くこと。
このところむくみも激しく、腎機能がだいぶ衰えてきているように思う。
80歳を過ぎていささか弱ってきたようで、親孝行する機会を待っている理由などない。
夫が後悔しないためにも、連れて行ってあげたい、そう思っている。
まずはそれまでに、無事に昆布を作り終え、出荷しておかねばね。
やりたいことは全部やる!
そしてこの更新を機に、また近況をお知らせできるように頑張る(笑)
コメント
きよみさん、体調はいかがですか?はじめまして。ちえといいます。10年くらい前に自骨で、股関節に屋根をつくる手術しましたがここ3年くらい症状が出始め現在は杖なしでは歩けません。去年9月に富士温泉病院に3日間、リハビリで通いました。県外の方も多かったようです。今は仕事していますが帰ると何もする気がなく。朝も体がかたく起きるのがようやく。といった感じ。今の現況をまたお聞かせください。よろしくお願いいたします。
智恵美さま
コメントありがとうございました。いつものことながらブログさぼり気味でご心配をおかけしておりますが、私の方は術脚も馴染んできたところです。
リハビリにいらしたのですね、何もする気がおきない、というのは本当によくわかります。
本当にどうすればよいのか悩ましい病気ですよね。
冬は冷えもつらいです、くれぐれも無理なさらぬよう、何もできない自分を認めてあげてくださいね。
股関節を患う方は、自分に厳しいかたが多いようなので。
また更新へのきっかけをいただきました、どうもありがとうございました。