2017年利尻島仙法志初ウニ旗2時間

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島の他の漁場ではすでに何度か旗が上がっていたが、仙法志は今日が初旗!
2時間のバフンウニ漁、今日はかなり大漁の人が多かったみたいで縁起がいいぞ!

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透析患者だって漁師は続けられる

当初、私は迷っていた。
私が積極的に仕事をするには、漁の手伝いなどやっている場合ではない!と考えて、夫には漁師をやめないかと提案していたものの、交渉決裂。
夫はせめてまだ今年は漁をしたいというので、腹をくくって手伝うことにした。
普段午前中にやってもらっている透析も、旗があがった場合には午後に回してくれる、という病院側の配慮もあって、夫は晴れて漁師復活。

ご近所さんたちは皆、驚いていた。
「漁師なんてできるの?!」という、半ば差別的な発言に気落ちすることもあったけれど、やってみなけりゃわからない。
「漁師をやめなきゃ生活保護がもらえないぞ」なんて、屈辱的な提案をされたこともあった。(言いたかないが、言ってやる!それでも町会議員か!)
だが、私の性格は、逆風に強い。
バカにされればされるほどムキになる。
透析すれば動けなくなる、と思っている皆の鼻をあかすためにも、今年は全力でバックアップするぞ!
幸いなことに、病院からは食事の管理体制を褒められている。
夫は、理想的以上に優等生な透析患者でいられていて、実際肺に水が溜まっていた去年よりも体調は良い。
皆が勝手に持っているイメージよりは、はるかに元気なのだ。

今年は今まで使っていた浜をあきらめ、実家の浜に戻ってきたよ。
せっかく独り立ちして楽しくやっていたのに悔しいけれど、家族の手を借りなければならないこともあろうかと、ここは私も100歩譲った。

帰ってきた夫を出迎えてくれる兄。
兄弟3人の中でも、今日は夫がダントツに大漁だった!!
漁の最中、疲れて何度も休んだと言いながら、いきなり意地をみせてくれた夫を、今日は素直に賞賛した。
この日のために、と、本来左腕に作るべきだった透析用のシャントを右腕に作ったことが生きてきた。
(漁では左腕を海の中につけなければいけないため)
なるほど、やはり振り返ればなるようになっているもんだ。
疲れたと言いながらも、夫が自信を取り戻した様子だったのが嬉しい。
本当は不安だったのだろう。
心底漁師、とは言えないまでも、やっぱり漁は生き甲斐になっているのだ。
たった2時間の漁で10万円も稼いだのだからたいしたもんだよ。

高値の予感

今日は島中の旗があがり、ウニもノナもかなりの水揚げ。
それでも値段はまたしても去年をゆうに越える高値。
この先どうなってしまうのか、というほどの高値。
チェックしたら、恒例のゆうパックもカッツリ値上げされていた。
3ヶ月間の真剣勝負、夫の体力がいつまで持つか、見守っていくことにしよう。

※ちなみに、今期もかなりの注文をいただいておりますが、どうにもこうにも値上げせざるをえない状況です。相場をご理解の上、ご希望の方は早めにご連絡をくださいね。

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