はじめての膀胱炎

シェアする

スポンサーリンク

急に訪れた違和感

それは、突然やってきた。
昼食後のことだ。
朝、栄養士さんに「なんとか糖尿食に変更してください」とお願いして、パサパサチキンに参っていると伝えることができた。
文句を言うよりも、やんわりとお願いすることで解決を目指したのは、かなり大人の対応だったと、自分で自分を褒めてあげたい。

そして出てきた、パサパサじゃないチキン(笑)
ようやく悪夢が終わったかとホッとしたのもつかの間。
食後におしっこしてから少しベッドに横になると、そこはかとない残尿感が襲ってきた。

あれ?なんだろ?って感じ。

こんなことは初めてなので、最初はそれが残尿感なのかすらわからなかった。
再びトイレに行ってみても、ちょろりとしか出ない。
しかし、なんとなく終わった後の尿道に、熱さのようなものを感じた。

おかしい、体調不良か?

あきらめてベッドに戻ると、膀胱はまたしても「おしっこ!」というサインを送ってくる。
しかし、やはりトイレに行けば出ない。
こんな堂々巡りを5〜6回。
最後にはティッシュに血がついていた。

人生初の血尿!

こりゃ、なんなんだ?頻尿だか残尿だかわからないこの感覚は、じっとしていると襲ってくる。
この尿意は気のせいだ、気のせいに違いない、プールに行けば気がまぎれるだろう。
そう思ってプールに行ったが、尿意は少し収まるものの、いつもと違って寒気がする。
具合が悪い、というのではなく、あずましくない感覚。
クラスの女性陣に聞くと、「それは膀胱炎よ!私もやった!」とのご意見多々。
こんなことしていないで、早く看護師さんのところに行きなさいと促され、初めてプールをリタイアした。

尿検査

看護師さんに症状を伝えると、やはり膀胱炎の疑いあり、ということで、検査用のカップを渡された。
熱も測ってもらったけれど、36度と正常値。
しかし、寒気がする割にはなんだか変な汗が出てくる。
そんな違和感MAX状態のまま、とにかく検査できるだけのおしっこを貯めるまで、水分を取りながら我慢した。
行きたいと思って行ったところで、ちょろり、じゃ話にならない。
しばらく我慢していると、尿意がおさまってきたので、「膀胱炎」でググってみると、「ストレス・栄養不足」の文字が飛び込んできた。

これは、パサパサチキンの呪いだ!

冗談ではなくそう思った。
私のデリケートなハートは、本当にあのストレスに耐えられなかったのだ。
おまけに栄養不足で抵抗力が落ちてしまったに違いない、そう決めつけて、なぜか安心した。
心を病む前に、体がサインを送ってくれたのだと理解できたから。

1時間くらいして、ようやく少し出たので検査に提出。
その頃には排尿時の痛みも出血もおさまってはいたが、検査の結果はやはり膀胱炎。

即座にお薬が処方され、夕食後に1日1回飲むように、との指導。
水分をたくさんとって菌を追い出すことが、治癒への必須科目だと言う。
幸い、昼間のようなひどい尿意には襲われず、小康状態が続いているが、この初めての出来事に、自分の弱さを認識したよ。
こんなにも急に発症するものなんだね、なんでもなかった午前中を思うと、本当に驚く。
体は正直だ。

ストレスを排除する

どう考えても、入院以来私にとってのストレスは食事だった。
今日の交渉の結果、脂質異常食から糖尿食への変更は許可が出て、夕食もだいぶ人間らしいメニューになった。

大きなわがままは言わない。
これだけでもずいぶん救われる。
泣き寝入りにしようかと思っていたが、交渉してよかった。
まさか、膀胱炎なんて予想だにしない病気になるなんて、そこまで重大に考えていなかったよ。
対応が間に合ったことがせめてもの救いだ。

本当に、食事は大切。
心の底からそう思う。

尿意はおさまっていても、今は少し体にだるさがある。
あとはよく寝て、免疫力を高めるのだ!!

スポンサーリンク