リハビリも体操も、本当に何も用事がない、長い日曜日が終わった。
もう、あと3回寝れば退院だ、と思うとホッとする。
平日は忙しく過ぎてくれるので、あっという間だろう。
今日はやけにお腹がすいて困った。
暇は空腹を誘うのだろう、忙しくしていることが大事だな。
体調について
ラストスパートに突入し、体調は良好になってきた。
昼間の異常な眠気もなくなり、左脚の痛みも落ち着いている。
一番の問題であるダイエットに関しても、心構えが固まってきた。
昨日の大満足ランチでの体重増加はなし。
やはりきちんとしたものを食べている限り、太ることはないのだと思う。
ダイエットにはいろいろな情報が錯綜し、何が正解なのかわからない。
今までの経験値が一番あてになると信じて、ストイックになりすぎないよう頑張っていこうと思えるようになっただけでも、この入院の価値はあった。
自分のことだけを考えていられる時間は、とっても大切なんだよね。
まず冷静になれたことに感謝だ。
大きな決断
夫の透析開始で、生活スタイルの変更を考えていた私には、入院前に悩んでいた選択肢があった。
それは、生活を支えるだけの仕事をするために、島を出るか否か、ということだ。
このことに関しては、入院中に結論を出すつもりだった。
今だからこそ書けるけど、来る前には、ほぼ島を出るつもりでいた。
それなのにこうして実際冷静になってみると、自分でも驚く結論を出したよ。
島に、残る。
どうやって生活を成り立たせていくか、という課題はまだ残っているが、とにかく島で、やれるだけのことはやる。
今まで、思ったらすぐ行動してきた私が、島を出るということに対してだけ、迅速に動けなかった。
そこにはきっと、何か理由が存在しているのではないだろうか。
私を引き止める、大きな力が働いているのではないだろうかと感じた。
この結論に至るまでは、本当に悩んだんだ。
今後の生活を考えると、島で仕事をしていくというイメージがわかず、都会に帰りたい気持ちでいっぱいだった。
もともと、生まれ育った場所ではない私にとって、利尻は別に骨を埋めたい土地でもない。
何年住んでも気持ちはよそ者のままだ。
でも、「こんな島いやだ、出ていってやる!」そう思えば思うほど動けなくて、もがきまくった。
だいたい「出ていく」と言ったって、どこに行けばいいの?から話が始まるんだもん。
母とはどうしても上手く付き合えない私には、横須賀の実家に帰るという選択肢も気が進まない。
本当にどうにもならなければ戻る可能性もあろうが、幸か不幸かまだそこまでに至っていない。
では島を出るとして、他に土地勘があるのは、横浜か、東京か。
はたまた意表をついて札幌あたりか?まさかの山梨か?
いずれにせよ、どれも一大事だし、そう簡単にはいかない。
迷い、悩み、いつまでも決められない自分がもう嫌になって、やっとわかったことがある。
そもそも、「どうしてもこの仕事がしたい!」という心境に至っていないのが問題なのだ。
やりたいことが先になければ動けない。
どうやら私は、動いてから探す、という生き方が苦手なようだ。
それに、どう説得しようが、夫は「島を出る」という選択肢は頑として拒否だった。
では離婚か?とまでも考えたが、それもなんだか心がしっくりこなかった。
いつものことながら、上手くいくことにはどんどん扉が開いてくる。
今回はきっとその逆なのだろう、何かが滞るような、動けない感覚がある。
きっと私には、何かまだ利尻で学ぶべきことが残されているのだろう。
それが何なのか、答えは何年も先までわからないかもしれないけれど、出ていけないのなら覚悟を決めなければ、と思うに至った。
私にしては大ドンデン返しの、この結論。
しかし、もう3ヶ月も悩んだ末の結論だ、この選択に肚を決める。
大きな大きな分岐点だと思う。
もうこの選択が正しいか否かを考えるのは、今日限りやめにする。
問題なのは、悩み続けることなのだ。
悩み続けて失う時間は、人生最大の損失となる。
決断しない限り、何事も進まない、そんなことをこの入院期間で学んだ。
いつだって私は、選んだ道を進むだけ。