リハビリは順調、なのに心が疲れてきた。
今までよりも気になることが多すぎて、神経過敏になっているようだ。
私は心の狭い人間。
共同生活を営む入院中は、誰もが多かれ少なかれストレスを抱えるが、今まで私がここで遭遇してきた最強すぎるオバサンたちに、どうしても伝えておきたいことがある。
断っておくが、私もオバサンだ、それは認める。
だからこそ、そのひとくくりになりたくない気持ちが強い故の苦言とでも言っておこうか。
直接は恐ろしくてとても言えないけど、このままでは神経がおかしくなりそうだから、ここで発散させていただくことにする。
度が過ぎたおしゃべりは勘弁して
一人一人はどこにでもいる普通のオバサンでも、何人か固まるとものすごい破壊力を発揮する。
それは女三人よれば姦しい、なんて文学的なレベルではない。
途端に怖いものなしの空気読めないモードに突入することに、なぜご本人たちは気付いていないのだ?
ここに入院している股関節患者のオバサンたちは、足は悪くても非常に活発で元気な人が多い。
常に患者同士のコミュニケーションが密というかなんというか・・・とにかくおしゃべりが止まらない。
ロビーでなら気にもとめずに静観できるが、病室でだけは勘弁してくれ。
ここ数日、部屋から聞こえてくるおしゃべりの声に、本当に悩まされた。
この階には、食事もできずに点滴して寝たきりの患者さんだっている。
全員が股関節患者ではない。
そんなことに配慮のかけらもない大声でのおしゃべりは不快すぎる。
お願いだ、せめて病室でだけは「小声」というスキルを発動してほしい。
病院で化粧はいらない
ここには他の病院では滅多に見かけない、お化粧ばっちりのオバサンが多い。
おしゃれなのはわかった、でも頼むからやめてくれ。
みんなが使うリハビリ室の枕にファンデーションが付くのは気持ち悪い。
プールにまでお化粧のまま入るのは、もう言語道断。
なのに、直接は言えない自分がムカつく。
こんなこと、言わなければわからないの?
一般常識じゃないの?
そう考えれば考えるほど、ストレスを溜めてしまう。
時と場所をわきまえる、って、オバサンには通用しないのか・・・
そんな避けたいオバサンほど、向こうから接触してくる。
常に人の会話に首をつっこむのも当たり前。
お願いだ、せめて私のことは放っておいてくれ。
お風呂は譲り合おう
最近混んでるんだよ、女性のお風呂。
なのに、ここにもマイペースすぎるオバサンは健在。
一日に、二回も三回も入る必要があるか?
少しは空気読んでくれ。
洗い場に私物を広げまくるのは非常識、脚が悪いのはあなただけではない。
脱衣所の椅子に着替え置くのやめてくれ、そこは座る場所。
車椅子で出入り口塞ぐのも勘弁だ。
それからさ、こんなことまで言いたくはないけれど、せめて「オシモ」くらいは洗ってから浴槽に入ろうよ。
自分だけが特別待遇されて当たり前なのか?
介助浴でなく1人でお風呂に入るのは、ほぼ股関節患者さんばかり。
だから、こんな無法地帯と化してしまうのだ。
私は避けに避けているけれど、空いているのは夕食後のみ。
慌てて食事を済ませ、ダッシュでお風呂に向かう日々。
それでも無法地帯に身を置くよりは幸福だ。
この社交場を、私はどうしても受け入れることができない。
音には気をつけよう
もうね、言い飽きた。
テレビの音を垂れ流すのは、本当にやめようよ。
以前、耐えきれなくて同室の人にイヤホンお願いしたら、「ニュースだからいいじゃない」と言い返されたことがある。
どういう理屈だよ!!
呆れてものが言えないとはこのことだ。
せめて病院側がカード式のテレビでも導入してくれればありがたいのだけど、電気代として一律徴収されているだけに、つけっぱなしの患者さんが多い。
私の最大のストレスの元なのだ。
今回は1人部屋なのにこうして騒いでいるのは、他の部屋のテレビの音が聞こえてくるから。
何度も病院に投書したけれど、これは一向に改善されていないんだよね、残念ながら。
むしろ、文句を言う人の方が悪者になる気配すら感じる。
音って、気になりだすと止まらないんだよ。
カーテンの開け閉めも、もう少しそっとできないものか?
勢いよく「シャッ!」と引っ張る音は、夜には特に響くのよ。
いびきやおならは許せても、意図的に出す音には本当に耐えられない。
そこに、配慮を感じない行為が、私はとことん苦手なのだ。
今回、トイレと隣接した私の部屋では、この音が連日神経を逆撫でしてくれている。
この旧式のペーパーホルダー、あなたが思っている以上に爆音が響きわたる。
カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ・・・
いったい何メートル引っ張り出せば気がすむんだ?
というほど延々と続いた金属音に発狂しそうになった、心の狭い私を許してほしい。
対策
今回はそんなこともあって、入院してすぐに、Amazonから耳栓を取り寄せた。
消灯後はこれでなんとかしのいでいるのだけど、それ以前はいくらなんでも耳栓しっぱなし、というわけにもいかず、様々な音にストレスを積み重ねる日々。
関わり合いになりたくない人とは、挨拶だけで通り過ぎるようにしているが、その「関わり合いになりたくない人」の割合が、どうにもこうにも増えてきた気がしてね。
最強のオバサンは、どう見ても増殖している。
これをストレスに感じないためには、自分も仲間になるか、完全に離れるか。
そう思うと、リハビリ入院の卒業も視野に入れている私。
居心地の良い場所ではなくなった、ってことだと解釈している。
いろいろな意味で、頃合い、なのかもね。