ウニ価格大暴騰
先週から、お祭りと時化でなかなか旗が上がらず、昨日、今日と久しぶりにウニの旗が揚がったのだが・・・
恐ろしい値段だ。
ただでさえ高かった、去年の価格の倍以上。
組合への卸値の公表は自粛しているけれど、それはそれはとんでもない値段が続いているのだ。
これはもはや、高騰ではない、大暴騰。
卸値からおそらく3倍にはなるであろう末端価格を思えば、一体どんな人たちの口に入っているのか、心から疑問に思う。
それほど、採れていないのだ。
ノナは9月まで採ることができるが、ウニが8月いっぱいということもあり、ましてやこの価格では、どこの漁場も連日ウニ漁にならざるを得ない。
2キロも採れたら大漁だというほどの水揚げで、品薄状態が続いているのだろう。
こんなに早い時期からの高値は今まで経験がない。
このままではお盆あたり、さらに恐ろしいことになってしまうのではないかと危惧している。
矛盾しているが、漁師であっても「高いのだからいいことだ」という話にはならない。
「それほどまでに採れない」ことの方がはるかに怖いからだ。
そりゃ、もちろん名人クラスになればこんな状況でも大漁の人はいる。
だが、すでに全体の水揚げ量が激減していることが明らか。
これはウニがいなくなったのではなく、見えないということを意味している。
肉眼で見て採るだけでは商売にならないのだ。
こうなってくれば経験と勘だけが頼り。
「ここにいる」と、目では見えないウニを海草たちを掻き分けて見つけ出すほどの力は、残念ながらまだ夫には備わっていないようだ。
神が降臨していないのだろう。
いやいや、この危機的状況、一体いつまで続くことやら。
2016年利尻島ウニ価格事情
さあ、こんな高値続きの利尻、さすがに今は観光トップシーズン。
あちこちでウニ丼を食べることができるが、おととい近所の食堂で出されていたメニューがこれだ。
ここでは時価なので仕入れた時の価格によって変動するのだが、おとといはノナ丼品切れ、ウニ丼4350円。
そりゃそうだ、もう1週間以上ノナの旗など揚がっていない。
去年このお店では、ウニ丼が3000円で食べられた。
もうこんな値段にまで跳ね上がってしまっているのも理解出来る。
ウニ丼一杯、約80グラムのウニが載っているとしても、さほど儲けているとは言えない金額なんだよ、原価を知っている漁師の目で見てもね。
いかに恐ろしいことか、わかるかなあ・・・
ちなみに、我が家の隣が魚屋さんで、組合から仕入れた利尻のウニを全国発送している。
参考までに、とさっき初めてサイトを確認したら、ノナが100gで3050円、ウニは100gで4500円だった。
本当の利尻産ウニを急いで食べてみたい方は、こちらから注文できるようなので是非どうぞ。
きちんと組合から入札してくれているお店なので、安心ですよ。
数量にもよるけれど、全国的に安く買うならやはり以前紹介したゆうパックが今年の最安値確定。
郵便局の場合、去年の価格から今年の売値が決まるようなので、高値の年は消費者にとってラッキーになる。
送料込みでこの価格ならこれ以下はまず探せないだろう。
一方、礼文でご活躍のお店、島の人オンラインショップ。
ここのウニも高いなあ、と毎年思っていたけれど、今に限っては安くさえ感じる。
厳しい時代になってきたものだ。
まとめ 予約いただいたウニの見通し
今のところの価格事情はお伝えした通りです。
従いまして、予約いただいている分の発送ができるかどうか、本当に難しい状況であることをご理解ください。
向こうしばらくの価格変動を見て、改めて対応させていただきます。